誰も居ない部屋で
独り呆然と
立ち尽くした

音の無い空虚な部屋に
鳴り響くもの等
何も無い筈だった

が、

響いていたのだ、
この、胸ん中にある、
心臓だけは

如何して、
如何してこんなに一生懸命に
胸を強く打つのだろうと、

「どくん」 「どくん」

其れだけ、で


2004年11月17日