不器用な僕らは

ジャンプする前にひざを曲げるように
遠くまで飛ぶ前に助走をつけるように

そうやって僕らはいつも
見えない部分でくるしんで
見える部分でたのしんで
妬まれたって気にしないで生きていかなきゃいけないんだ

そうでしょう?

花びらも染まった葉もいつか散るように
太陽が沈み月とバトンタッチするように

そうやって僕らはいつも
当たり前を当たり前にして
見なきゃいけないことにまで
目を瞑って知らないふりして生きてきてしまったんだ

どうしたら当たり前まで愛しく感じられるだろう


2005年3月8日