空の名前

太陽に染まる空を
なんていう名前で呼んだらいいのかわからないよ
冷えてゆく指先にとどまる熱が
ゆるやかにざわめいて消えるよ

100年後に生きるひとにとって
わたしの人生なんかに、意味などないとしても
わたしの人生なんかを、想う事などないとしても
いまを生きるわたしにとって
それがすべてだから

かわりゆく遠い空に
なんていう名前をつけたらいいのかわからないよ
熱を帯びてゆく頬を撫でる風が
さわやかにゆらめいて通るよ

ずっと遠くに居るひとにとって
わたしの叫びなんかに、興味などないとしても
わたしの祈りなんかを、気に留めることなどないとしても
此処に生きるわたしにとって
それがすべてだから

いまがすべてだから


2005年12月10日