わたしは怖い

時計の針は 音も立てずに巡る
容赦なく1秒を刻む
必死で追いかける,わたしをのこして

わたしは脆い

真冬の風は 髪の毛で肩を叩く
いたずらに日々を嗤う
すこしも笑えない,わたしをさらして

わたしは憎い

優美な色は いつまでも地を燃やす
艶やかに地を見下す
小刻みに震えてる,わたしをころして


「硝子」070109