安っぽいおまじないで あのこの隣の席で笑っていたのはあの頃までで 気付いてしまったあたしたちは戻れない 無条件で流れてゆく景色を とらえることができなくても それは哀しくなんてない 哀しくなんてない 嘘くさいお説教で あのこの少し後ろで泣いていたのはあの頃までで 知ってしまったあたしたちは戻れない 無差別に積もってゆく後悔を なぐさめることができなくても それは虚しくなんてない 虚しくなんてない 誰だって怯えているのだと わかってしまったあたしたちは もうなにも怖くなんてない こわくなんてない 「進む」070120 |