砂時計をさかさまにしてみても
時間はもどらないって事を
知ってしまった きみと居た日

もどらないって
もどらないって
ぼくはすこし泣いた

秒針を反対まわりに動かしても
時間はかえらないって事を
知ってしまった ひとり冬の日

かえらないって
かえらないって
ぼくはきみを呼んだ

きみのなまえを呼んだ


「砂時計」070203