きみの影に溶けて
きみの嘘に甘えて
罪に目を塞いでいられたのはもう終わり

きみの夢に生きて
きみの掌に棲んで
過去に目を背けていられたのはもう終わり

きっときみもわかってる
粉々に壊されたものは戻らないって

きっとぼくもわかってる
散り散りに砕かれたものは戻せないって


「棲掌」070213