きみの声を聴いた
ぼくのゆめのお話

きみが紡ぐ嘘に
感化されたぼくの
ゆがんだ依存と
しあわせのかたち

滴る泪は茜色
弱い笑顔は幻

そうやって
闇に溶けてゆく 月の光

ぼくの髪を撫でた
きみのゆびの体温

ああ そうやっていつも
闇に溶けてゆく 日々の空虚


「溶闇」070607