あの頃のあたしたちを
ゆるやかに否定する
言葉の刃物が光っている

適当な推測だとしても
言葉の綾だったとしても
聴きたくない台詞だった

いまがどんなに
醜くたっていい
いまがどんなに
見苦しくたっていい

あの頃のあたしたちだけは
うつくしいままでいさせて
そう思い込ませていて


「美化」080321