居るはずない彼の姿を
無意識に探してる自分を
どうしてやろうかと真剣に悩む

一度、堕ちる所まで
堕ちたと思っていたのに
ここまで堕落した人間になるとは

泪がコンタクトレンズに
吸収されてうまく泣けない
肌が湿度のない空気に
乾燥してうまく笑えない

引きつった愛想笑いが今日も
痛々しく剥がされる

裏切りの春宵は
花を散らして嗤ってる
馬鹿にしないでよ


「桜花爛漫」080402