いまも彼があたしを労る声が
耳元で聞こえているようで
でも二度とそんな事は
起こらないと知っているようで

矛盾したふたつの感覚の隙間に
落とされていくような、崩落感

ああ
あの頃の彼を思い出すだけで
いまもこんなに 泣けるんだ


「崩落感」080719