眩しい夕陽と、眩しい君。
「きれー…」 夕陽の朱色と桜の桃色、海の青色。 そして彼女のオレンジ色のワンピース、白いカーディガン。 僕にこれ以上の幸せはない。 「ねぇ、ちゃんと見てる? 凄くキレイだよ。」 「ちゃんと見てるよ。」 ちゃんと見てるよ、いつだって。 あの日、君が自己嫌悪に陥って、 自分の素敵なところを信じられなくなったとき この景色を見せたいと思った。 僕が君に出来ることは、それくらいだから。 「桜ってすぐ散っちゃうから、こんな景色今しか見れないよね。」 「そうだね。」 「本当に見てるの? なんか感動なくない?」 「見てるよ。綺麗すぎて、言葉が出ないだけ。」 「そっか。そうだよね。」 君に足りないところは、僕が補うから。 だから君も僕の傍にいて、 僕に足りないところは君が補ってください。 僕らはきっと繋がっていて、 これからも繋がっていくんだ。 2005/03/28 ASIAN KUNG-FU GENERATION "桜の並木では花びらと君が笑う" |