僕の街にはない音が痛く響く。
遠くで鳴る音はなんだろう。 あぁ、確か、あの踏切の音だ。 僕の街にあれはないから、耳に痛い音だ。 花びらに落ちた雫はなんだろう。 あぁ、僕の泪だった。 どうしてこんなに虚しいんだろう。 きっと君がいないからだ。 この花は、なんていう名前なんだろうな。 コンクリートの間から、強く伸びている。 こんな街で生きることに、疲れたりはしないのかな。 ふと見上げた空は青く澄み渡っていた。 僕には眩しすぎるな…まるで君みたいだね。 そうだ、あの音の正体は、遮断機。 僕と君の間を塞ぐもの。 2005/03/28 ASIAN KUNG-FU GENERATION "遠くで遮断機の途切れる音 鳴る「サヨナラ」" |