信じられる筈なんてないよな。
頭に浮かんだその自問に、当たり前だろうと自答した。 信じられる筈なんてない。そうだ、信じられる筈なんて…。 まだあんなに光ってるから。 消えないでいるから。 信じられる筈なんてない。 僕の頭に願い事が浮かんだ日。 この町を出るって決めた日。荷物をまとめた日。 そして余計な1日があって、旅に出た日。 その余計な日に、君は笑ったんだ。 僕の見た事のないような、あたたかい笑顔で。 ありがとう。 って、その言葉が、妙に心に響いて なんて言ったらいいのかわからなかった。 ただ、嬉しくて、哀しくて、どうしようもなくて。 こんな日はなくったっていいと思ったんだ。 だけど、 その笑顔が眩しすぎて 僕の手には収まりきれない程明るくて 忘れられないんだ。 いまでも消えないんだ。 なあ、信じられる筈ないよな。 いま光ってるあの星は、もう消えてるかもしれないらしい。 いま光っていても、あと数秒で終わるかもしれないらしい。 君は僕の中でいまも眩しく僕を照らす。 僕の願い事を包んで光る。 2006/01/24 メレンゲ "光ってるのに今はもういない星" |