英語

英語の授業がとても嫌いでした。なんで日本人なのに英語を勉強しなきゃいけないんだろう、とか、英語なんてわかっても役に立たないし、教科書で勉強するだけじゃ、外人の方と会話なんて出来ないって思ってた。「あいあむえーっとすちゅーでんと」くらいしか言えないって思ってた。

今年の6月に、いとこが結婚しました。そのいとこは学生時代にアメリカのユタ州という所に留学していて、ホームステイさせていただいていたお家の方と仲良くなりました。ちょうどその家の娘さんがいとこと同じくらいの歳で、その人も日本に来て、いとこの家にホームステイしたりなど、仲良くしていたそうです。そして今年の6月、いとこはその方を結婚式に招待しました。その方はもう結婚していて、子どもも3人いました。「せっかく日本に行くのだから」と、結婚式の2週間くらい前に来日して、いとこの家(実家)やうちのおばあちゃんの家に泊まりました。一緒にご飯を食べたり、海に遊びに行ったり、うわあこれがまさに異文化コミュニケーションだ、なんて思ったりして(笑) その時に、とても強く思った事。あたしの学んできた英語は無駄じゃなかったってゆう事。少しだけど、ほんの少しだけど、あたしの気持ちをわかってもらえたり、相手が言いたい事が伝わってきたり、嬉しいとか悔しいとかおいしいとかおもしろいとか、そういう些細な感情が伝わってくるのが、とても嬉しかった。

日々の生活の中で忘れかけている事。たとえば、ちょっとした事にでも「ありがとう」って言ってみたり、「ただいま」や「おかえり」みたいな、日本特有の素敵な挨拶を忘れないで言ってみたり。何より自分の気持ちが相手に伝わる事の素晴らしさを、思い出させてくれました。そしてそれと同時に、自分の気持ちが相手に伝わらない事のはがゆさやもどかしさも痛感して、もっと英語を学びたい、喋れるようになりたいと思いました。

英語なんて勉強しても役に立たないと思っている人って、たくさんいると思います。特に中学生・高校生だと、外人の方と接する機会もないのに勉強を強要されているようで、英語が嫌になっている人、いると思います。実際あたしもそうでした。だけど、6月に来日してきてくれたみんなのおかげで、あたしは英語を勉強したいなあって思うようになったんです。正しい日本語を使えるとか、間違った敬語を使わないとか、それと同じように、英語を話せるって事が必要なんだなあって、今、思います。


2005年10月4日